父が死にました

平成26年2月1日

親父が死んだ。享年84歳。
今朝早く「容態が急変した」って電話が来て、急いで上田の病院に駆けつけた。


時すでに遅しだった。
病室では、兄、姉、義兄が黙って様子を見てた。
はじめ、状況が判らなかった。
最後の闘病で頑張って生きてるんだと思った。

でもなんだかおかしいことに気がついた。
よく見ると器具が全て取られてる。
そこで初めて 「ああ死んだんだな」って理解した。
間に合わなかったんだなって理解した。


「何時?」

って聞いて 8時10分だと返ってきた。

そう、「急変」の電話もらってわずか5分で息を引き取ったんだよな。
それじゃ間に合うはずがない。
その場に誰も家族が立ち会えなかった。
毎日母親と姉が通ってたし、
兄弟も東京なのに毎週見舞いに来てたしね。
タイミングが悪いよね。


今日、お通夜を終えて、明日はもう荼毘。
早すぎねーか?
もう少し顔を見ていたいよね。
でも死に顔を見れるのも今日が最後だと思うと、
こみあげるものが凄いよね。
恥ずかしいが涙が止まらない。
ふくよかで笑ってる父の遺影のすぐ横で
やせ細って骸骨みたいになってる父がいるんだからね。
ほっぺた触っても冷たいし。


でもね。
今週水曜に、会社サボって病室行って、父と1時間位しゃべれたんだよね。
あなたの子供になって感謝しています。ありがとう。
いままで本当にありがとうってね。
素直に言えたんだよね。

それから、父に教わった事。
それをずっと大切に持ってること。
しゃべったね。初めて。
5歳の頃の記憶だよ。



末期胃がんで闘病を始めたのが3年前。
それから色んなところに転移して、それでも生きてた。
医者は当時で余命10ヶ月って宣告してたけど
3年以上生きた。
生命力が強い父は、抗癌剤治療の闘病の中で、本当は辛いのに
いつあっても穏やかな顔して話してくれてたね。


ありがとうだよね。
本当に。
安らかに。